• コラム
  • 2019.12.27

時代は変われど、帰省は変わらず
『年末年始』に関する調査より


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2019年もあと少し!年末年始に向けて、忙しい思いをされている方も多いのではないでしょうか。
年末年始にはさまざまな行事や風習がありますが、そのひとつに帰省がありますよね。
帰省は親や親戚とともに過ごせる貴重な時期である一方で、さまざまな不満が生まれやすい時期でもあると感じませんか?
そこで今回は、2019年の年末年始の過ごし方や帰省について、女性の不満会員1,300名に調査した結果をお届けしたいと思います。

 悪いものを断ち切り、縁担ぎ!

年末年始は楽しみか聞くと、「楽しみ」という人は2割強にとどまり、「どちらかというと楽しみ」が4割で最も多い結果となりました。
年末年始に行う予定の行事については、「年越し蕎麦/雑煮を食べる」がトップとなり、「大掃除をする」、「初詣に行く」と続きました。
「鏡餅/門松/しめ縄・しめ飾りを飾る」など、年神様をお迎えするための伝統的な風習をされる方は少ないようですね。

 年末年始の帰省は憂鬱でもある・・

帰省についての予定を聞くと、7割の人が帰省し3割の人は両方の実家に行くと回答しました。
帰省する人が多い中、年末年始の憂鬱なコトでは「大掃除」の次に「家族・親戚の付き合い」がランクイン。
その他にも「出費」や「交通機関の渋滞・混雑」など、帰省に関わる内容がやはり多くなってます。

 帰省って良いこと?悪いこと?

では、年末年始に帰省する日本の風習については正直どう思っているのでしょうか。
「良いことだと思う」は3割となり、半数以上の人が「良い面と悪い面がある」と回答。
その理由について、意見対象部(「○○が▲▲」の○〇部分)のワードクラウドを見てみると、「交通機関」、「渋滞」、「交通費」など移動への不満が大きいことが分かります。
家族・親戚と過ごす貴重なイベントという面では良い風習であると思う人が大多数であるものの、年末年始に集中して起こる混雑や費用には課題があるようです。
※意見対象部については、弊社が保有する自然言語解析技術「意見タグ AI」のURLでご確認! http://lab.insight-tech.co.jp/articles/69/

 【帰省する風習の良い面と悪い面は?(一部抜粋)】

  • 年に一回帰省するのは家族との交流を深めるため良いことだと思うが、年末年始でなくてもいいと思う。交通事情も通常通りで店も通常通り営業している普通の日に帰省したほうがいいと思う。(20代以下/未婚/会社員)
  • 定期的に顔出しすることは良いことだと思う。しかし、それがあるから中々実家に帰省しないという悪い面があるから。(30代/未婚/パート・アルバイト)
  • 普段帰省していなくても、年末年始は必ず会えるので繋がり的には良い。が、食べに行くにも遊びに行くにも混雑は避けたい。と、複雑。(40代/既婚/専業主婦)
  • 夫婦とも、今は帰省先がないので、羨ましい気持ちなのですが、周りを見ていると、帰らなくちゃ、と、強制的な行事のようになっているので、交通費も高い中、イヤイヤ可哀想。でも、親が喜ぶのなら、親孝行と思い、やってあげられるうちにしてあげるのは良いことと思います。(50代以上/既婚/自由業)

 #帰省ブルーが生まれるワケ

帰省の滞在での具体的な不満のトップは、「気を使う/疲れる/ゆっくりできない」でした。
お土産は何にすれば、どこまで手伝えばいいのか、生活習慣の違いで迷惑を掛けていないか、もてなさなきゃ・・など、さまざまな理由でみなさん気疲れしているようです。
また、年末年始の楽しみ度で見ると“楽しみ”では「気を使う/疲れる/ゆっくりできない」が低く、“楽しみではない”では「迎える準備/家事手伝いが大変」が高いことが分かります。
差がはっきり!帰省ブルーの要因が顕著に現れてますよね。。

 【帰省を迎える&滞在で不満に思うことは?(一部抜粋)】

  • 大掃除もさることながら、おもてなしの準備がたいへんで、人数が多いので準備や後片付けを考えると憂鬱になる。(20代以下/既婚/自由業)
  • 実家だけど、一人暮らしに慣れていたら、少し気を使う。(20代以下/未婚/学生)
  • どの程度家事の手伝いをするべきか悩む 早々に酒に酔い寝出したり会話がつまらなくなる 居心地悪いであろう配偶者への気遣いが面倒(30代/既婚/専業主婦)
  • ご馳走になるだけなのも気が引けるので、料理を持参していくが 何が良いか迷う。親戚が集まり、話すが、普段会わないため 何を話すか話題に困る。(40代/既婚/パート・アルバイト)
  • 来てくれるのはうれしいが、年末は天気の日があまりないので、なかなか布団を干すことが出来ない。又、歳をとるにしたがって物を片付けたりするのも、大変だ。(50代以上/既婚/専業主婦)

 日本人は気遣い屋さん

今回の調査で帰省を迎える側、帰る側の両方が気疲れをしている様子が見えてきました。
本来「気遣い」とは“他人に合わせるということではなく、相手を思いやり自分も幸せになること”だそうです。
日本人は対立しないように自分の主張を飲みこんだり、相手に配慮したりできる分、『自己主張する=自己中心的』という考えが染みついてしまっているのかもしれませんよね。
相手を不快にさせないマナーは重要ですが、疲れるまではやらなくていいという気持ちで年末年始をどうかゆっくりとお過ごしください。

調査概要   
不満買取センター会員 女性1,300ss
(20代以下 220ss、30代 400ss、40代 400ss、50代以上 280ss)
調査手法:不満買取センター(web)内でのアンケート
調査期間: 2019年12月

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