- コラム
- 2018.03.08
男女関係なくみんなが活躍できる社会に 国際女性デーに寄せて
国際女性デーに関する調査より
本日3月8日は『国際女性デー』です。1904年にアメリカのニューヨークでの婦人参政権を要求したデモを起源とし、1975年に国連が定め、女性の権利や地位向上を呼びかける日になっています。
3月8日は『国際女性デー』
みなさんは『国際女性デー』をご存知でしたでしょうか。
アンケートの結果では、この記念日の存在は「なんとなく聞いたことがある」人まで含めても3割にも満たず、まだ一般的な認知までは至っていないことがわかります。ただ、昨年アメリカ合衆国でトランプ大統領が就任した際に、アメリカを始め世界各地で「ウィメンズ・マーチ」が行われるなど、女性の権利について訴える運動はますます増えてきているように思われます。最近では「#MeToo」「Time’s Up(タイムズアップ)」運動も話題になりました。自身の関与はなくても、女性の権利をめぐったそのような活動を何かしら目にしたり耳にしたりしたことがある人は多いと思います。
格差を感じた経験に男女差はない?
「差別」や「ハラスメント」などおおげさなものでなくても、日々「女性だから」「女性なのに」「女性だって」といった納得できないことや理不尽なことを感じたり経験したりしている人は多いのではないでしょうか。もしかしたら男性だってそうかもしれません。
今回のアンケート結果でも、女性の約65%が「男女の格差や性別により損をしたと思ったことがある」と回答、そしてなんと男性でもそのように回答した人が約60%存在しました。
男性が具体的に格差を感じた内容はというと、「レディースデー」「女性専用車両」「女性割引」などが多く、日常生活のごく一部のシーンで「女性」用と謳っているものに反応している様子が窺えます。他には「飲み会で男性の方が支払額が多い」という意見も多くありました。
一方の女性が経験した格差は「仕事での待遇(お給料・昇進など)」「家事・育児の分担」「結婚・妊娠による退職」など、ライフスタイルそのものに関わる内容がほとんどでした。
女性は「働きたいのに働けない・評価されない」といったインサイトが見えるのに対し、男性は(女性ばかり)「生理休暇」や「産休・育児休暇」があるといった意見もあり、「働きたくないけど働かなきゃいけない」という女性とは反対の心理が垣間見えたのがおもしろいです。
日本は男女格差が大きい国
一方、客観的に「日本の男女格差」について聞くと、男女で差が出ました。「日本は男女の格差が大きい」と回答したのは男性が合計66.0%に対し、女性は合計85.8%でした。女性はほとんどの人が格差が大きいと感じていることになります。
- 「年上の後輩男性がすぐに女性陣より給料が上がったから(女性20代 未婚)」
- 「女性が仕事をしていても家事など家のこともしなければならない。男性は仕事のみ。(女性30代 既婚子持ち)」
- 「女性は仕事で受付やお茶出しをするもので男にはさせるなという考え方を持った上司がいるから(女性20代 未婚)」
- 「就職賃金役員社会的地位全てにおいて差が有る(男性40代 未婚)」
日本でも国を挙げて「女性活躍推進」を推し進めていますが、そういった世間の流れと実際の職場でのギャップ、家庭内でのギャップに格差を感じる人が多くいるようです。
性別を超えた個々人へのリスペクト
実際問題、「差別」という意味ではなく、性別によって身体的な違いやできること・できないことがあるのは事実です。男性の方が体力面では恵まれていることが多いですし、子どもを産むのは(今のところ)女性しかできません。その差をなくそうとするのではなく、それを踏まえたうえで個人個人を尊重するような考え方が、より求められるようになるのかなと感じています。
Q. 男女関係なくみんなが活躍できる社会になるためにはどのようなことが必要だと思いますか。
- 「お互いがお互いの能力を認め切磋琢磨して行くことが必要だと思う。(男性30代 既婚子なし)」
- 「男性と女性はそもそも違うもの、という前提を誰もが認識しつつ、その良さを発揮できた時にお互いを評価しあえる環境作りが重要だと思う。(女性40代 既婚子持ち)」
- 「男女とか考えること自体やめるべき。男女平等と意識してるうちは一生無理。(女性10代 未婚)」
本日の『国際女性デー』、女性がこれからますます活躍するための意識付けを進めると同時に、「あ~~、女性(男性)に生まれてよかった!」(ブルゾンちえみさん風)とそれぞれの性別を誇りに思えるような日であってほしいなと思います。
調査概要
不満買取センター会員 1,049ss(男性241ss 女性808ss)
調査手法:不満買取センター(web)内でのアンケート
地域: 全国
調査期間: 2018年3月