バレンタインは、自分に高級チョコを買うイベントである

ー バレンタインへの不満調査より ー

2018.02.13

ばたばたと昨年を終え、お正月を迎えたと思ったら、速攻でやってくる節分、そしてバレンタイン。毎年どんなチョコがトレンドなのかを見るのも楽しみですが、GODIVAが「日本は、義理チョコをやめよう」という新聞広告を出して賛否両論の意見があがるなど、今年は少しムードが違いますね。

チョコヒエラルキーが崩壊

弊社が運営する「不満買取センター」でのアンケートでは、バレンタインにあげるチョコの内容はこのようになりました。

半数弱の47.5%の人が「本命チョコ」をあげる予定と回答、義理チョコは4割弱の人があげる予定とのこと。全くあげない人はわずか16.5%で、ほとんどの人が誰かしらにチョコをあげる予定という結果になりました。

そして、3位に挙がった「自分チョコ」。自分にチョコをあげる予定の人は3割弱と、マジョリティとは言えませんがそれでも義理チョコとの差は10ポイント程度。たしかにデパートなどでチョコを見ていると、自分が食べたい気持ちばかりが(ばかりが?)湧き上がってきます。

しかも注目すべきはその予算です。本命チョコが義理チョコよりも高額なのは当然理解ができますが、自分チョコもなかなかに高単価です。5,000円以上の予算を考えている人が、本命チョコでもわずか2.3%なのに対し、自分チョコでは6.2%です。結果として、平均予算も、自分チョコが本命チョコをも上回り、最も高くなりました。

バレンタインは「自分がちょっと高級なおいしいチョコを食べる」ためのイベントに変わってきているのかもしれません。

義理チョコの義務チョコ化

冒頭で取り上げた高級チョコブランドGODIVAのキャンペーン。「日本は、義理チョコをやめよう」という広告が日本経済新聞に掲載されました。

実はそれと前後して、「今年は社内の義理チョコが禁止になった」という話を個人的に聞いたばかりでした(ちなみに『本命』ならOKらしいです)。

GIDIVAの件で言えば、チョコレートブランド自らが「やめよう」と発信するその広告自体も、それに対する世の中の賛否の声も話題になりました。

本アンケートでも過半数の人が広告について実際に見た・知っていたと回答、多くの人の印象に残ったことが窺えます。

そして「日本は、義理チョコをやめよう」というメッセージに対する考えでは、男女ともに「賛成」多数を占める結果になりました。女性に至っては、「賛成」「どちらかといえば賛成」が7割です。

  • 「素敵な提案だと思う。義理チョコは義務感からでなく単純に自分があげたい人にあげればいいと思うから。(30代女性 会社員/事務系)」
  • 「無駄だから。渡したかったらバレンタインがなくても渡してる。義務みたいな風潮はやめてほしい。(20代女性 パート・アルバイト)」

男性側の意見としても、お返しが大変、気を遣う、といった意見が多く見られました。

  • 「貰うにしても、渡すにしても、双方お金や労力を使うのでないほうがよい。(40代男性 会社員/その他)」
  • 「返す側も送る側も打算的にならざるを得ないから、貰っても大して嬉しくなく、返すのだるいなぁってなってしまう。(30代男性 会社員/事務系)」

一方、このメッセージに「反対」と答えた人たちからは、義理チョコはコミュニケーションの一環であるという声が多く挙がりました。また、わざわざ消費を衰退させることを発信する必要はないという、ビジネスマンらしい意見もありました。

  • 「義理とはいえ、普段の感謝の気持ちもこもっているわけだし、面倒だけどコミュニケーションのきっかけにはなるし、一概に悪いとは言えない。やめたい人はやめればいいだけで、呼びかけるほどのことでもないんじゃないかと思う。(30代女性 会社員/事務系)」
  • 「義理チョコは日本の文化コミュニケーションの一環だし。お返しを考える際など相手を考える為人間関係が良くなりがち(30代男性 会社員/技術系)」
  • 「イベント事でお金を使い経済は回るから。(40代男性 パート・アルバイト)」

これらの意見のように、義理チョコには普段お世話になっている方への感謝の気持ちを伝えたり、会話や交流を円滑にするきっかけになったりする意味があるかと思います。しかし、この「日本は、義理チョコをやめよう」のメッセージに賛成という声が多数派ということは、義理チョコが自発的なものではなく義務的になっている環境が多数あることを表していると言えそうです。

バレンタインはネガティブに捉えられている

実際にバレンタインが好きかどうかという質問では、「好き」と答えた人は少数にとどまりました。もし義務的な義理チョコが原因でバレンタインに対してネガティブな気持ちを抱いている人が出てしまっているなら、それは残念なことです。

嫌いになるくらいなら、「自分自身にちょっと高級なチョコを買う日」でもいいと、個人的には思います。

時代に応じて、イベントのあり方、捉え方も少しずつ変わっていく様子を見るのもおもしろいですね。

調査概要
調査対象:不満買取センター会員 1,048ss(男性214ss 女性834ss)
調査手法:不満買取センター(web)内でのアンケート
地域:       全国
調査期間: 2018年2月

Women Insight Project

執筆者情報

不満買取センターの中でも、女性の声にフォーカスし、現代女性の思いを企業や世の中に還元していくことを目的に立ち上げられたプロジェクトです。

近年は人々のライフスタイルの多様化により、年代や地域等の基本属性だけでは生活者像を理解できなくなってきています。特に女性は、結婚・出産・就職・離職等のライフイベントが多く、ライフステージによっても、生活や価値観、嗜好が大きく異なります。様々な人生を送っている女性の価値観や嗜好を把握し、それを世の中に還元することで、人々のくらしや企業のビジネスを支援するのが、このプロジェクトの目的です。

参考:女性の食クラスタ概要はこちら
http://insight-tech.co.jp/data/news/pdf/IT_NEWS_RELEASE_2017-09-15.pdf

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