女性への負担が増えるお盆休み

ー 長期休みの季節は「人間関係」不満が増える ー

2018.08.23

お盆期間だった先週は電車も空いていて快適でしたが、今週から人が戻ってきました。今週は仕事や家庭も平常運転に戻った方も多いのではないでしょうか。私たちが運営する「不満買取センター」でも、お盆らしい不満の投稿が多くありました。

長期休みになると増加する「家族」関連の不満

この時期に不満投稿が増えるカテゴリとして「人間関係」カテゴリがあります。「人間関係」カテゴリの中の「家族・親族」カテゴリです。
実はこのカテゴリは、年末年始やGWなど、長期休みのタイミングで投稿数が増加します。家族が一緒に過ごす時間が増える時期に、いつもとは違うことでストレスを感じたり不満が発生したりすることがあると想定されます。夏休みが始まった直近7月も、このカテゴリの投稿件数が増えています。

具体的に、このお盆期間の「家族・親族」不満の傾向を見てみます。
今年のお盆は一般的には8月13日(月)が盆入り、8月16日(木)が盆明けでした。11日、12日が休日なので、実質的には8月11日からお盆休みに入った人が多いのではないでしょうか。ここでは翌週の日曜日(19日)までの9日間をお盆期間とし、不満傾向を見てみます。

日別の投稿件数を見てみると、お盆休みが始まった8月11日から不満数が増え、1日200件以上投稿されていることがわかります。徐々に投稿数が増えていき、16日にピークを迎えます。

この8月11日から19日までの9日間で「人間関係/家族・親族」カテゴリに投稿された不満は1,981件になります。その投稿者の属性を見てみると、9割が女性、8割が既婚者です。つまり、お盆期間に「家族・親族」関連の不満を感じやすいのは、圧倒的に女性ということになります。

お盆中の女性は負担が増える

具体的な不満の内容を見てみると、「実家や義実家への帰省に関する不満」や「休み中の夫の対応への不満」が多いことがわかります。

実家や義実家への帰省に関する不満

  • (夫の両親・兄弟)ほんとにほんとに上部だけの付き合いな事。仲良くしようとする気もさらさらないらしい。そもそも私は受け入れられていない。できれば来てほしくないと思っているみたい。それでも行かなきゃいけない理由があるのが辛い。(女性30代 既婚子持ち 関東)
  • (旦那の実家)お盆に旦那の実家に泊まりで帰ります。気を使うし、色々ストレスしかない。またいっぱい嫌なことあるのかな??親戚家族と食事って聞いてないし。(女性20代 既婚子持ち 関西)
  • お盆中に旦那の実家に帰省すると、色々頑張って手伝ってるのに、旦那に長男の嫁だから手伝うって気持ちじゃなく仕切っていくという気持ちを持てと、言われて腹が立った。ただでさえ頑張ってやってたのに。(女性30代 既婚子持ち 関西)

休み中の夫の対応への不満

  • 休みでも家の家事子供の面倒見ないで携帯するかゲームするか寝るだけ。すごくストレスになる。私も何もしないでたまには休みたいわ(女性30代 既婚子持ち 関西)
  • (夫)大型連休で夫がいると一人の時間がもてないし、忙しくて暇がなくなるので、手伝ってもくれないから、今まで以上にストレスたまってイライラする。何もせずぼーっとテレビ見たり、ゴロゴロされるのは邪魔でしょうがない。こっちが忙しく動いてるのがわからないの?私だって、できることなら、一日中寝ていたいよ。せめて、家のことでひと段落つくまで、どこか近くの喫茶店でもいいから行ってくれるといいのに、夫がいると、はかどるものもはかどらない。(女性40代 既婚子なし 中部)
  • (夫)盆休みが二週間の夫 朝から晩までパチンコ スニーカーを洗ってくれって 自分で洗え!むかつく(女性60代 既婚子持ち 関東)

こうして見ると、お盆「休み」といいながら、帰省や帰省先での家事手伝い、夫の世話とそれによる日常の家事の増加など、女性(既婚女性)にとっては全く休みではなく、逆に負担が増えるイベントのように見えます。

不満の根本は「家事は女性」にあるのではないだろうか

そもそもこのような女性たちの不満は、お盆だけに限ったことではなく日頃から「家事は女性の仕事」のように思ってしまっていることが原因ではないでしょうか。その意識を休み期間にも継続してしまっていること、さらにそれ自体に無意識でいることが普段から家事を担っている女性たちのストレスとなっているのではないかと考えられます。

  • お盆休みでも女は家事をしないといけない。何故女だけ?女性差別もいい加減にしろ、世の中の家事をしない旦那達!(女性50代 既婚子持ち 関西)
  • 義理の実家、または自分の実家に帰省しても、女達は皆家事に追われるが、その横で男達は何もせずゴロゴロしてる。これは日本独特の習慣なのだろうか?そろそろ帰省のあり方を考え直した方が良いと思う。(女性40代 既婚子持ち 関西)

以前まではそのようなしきたり、習慣を受容していればよかったかもしれませんが、時代に合わせて考え方も変えていかなければいけないのではないでしょうか。 男性、女性関係なく、一緒に家事をやり、一緒に子供と遊び、一緒に休めばいいと思います。そうすれば、女性たちにとってお盆はもっと楽しいイベントになるかもしれません。

せっかくの家族で過ごす時間、みんなにとって楽しい期間になるよう、意識もアップデートしていければいいなと感じます。

Women Insight Project

執筆者情報

不満買取センターの中でも、女性の声にフォーカスし、現代女性の思いを企業や世の中に還元していくことを目的に立ち上げられたプロジェクトです。

近年は人々のライフスタイルの多様化により、年代や地域等の基本属性だけでは生活者像を理解できなくなってきています。特に女性は、結婚・出産・就職・離職等のライフイベントが多く、ライフステージによっても、生活や価値観、嗜好が大きく異なります。様々な人生を送っている女性の価値観や嗜好を把握し、それを世の中に還元することで、人々のくらしや企業のビジネスを支援するのが、このプロジェクトの目的です。

参考:女性の食クラスタ概要はこちら
http://insight-tech.co.jp/data/news/pdf/IT_NEWS_RELEASE_2017-09-15.pdf

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