これからの日本を考える

ー SDGs、ゴールデン・スポーツイヤーズ、大阪万博の視点から ー

2018.12.07

先日、フランス・パリで開催されていた博覧会国際事務局(BIE)総会で、日本の大阪・関西が他の候補地であるロシアのエカテリンブルク、アゼルバイジャンのバクーを破り、2025年の万博開催地に決定しました。
大阪府や関西を拠点にする企業、大阪出身の著名人が誘致活動をしているニュースを、TVや新聞、ネットなどでご覧になっていた方も多いと思います。特に松井府知事が吉本芸人をアンバサダーに招き、誘致合戦に力を注いでいる様子は、多くのメディアに取り上げられていました。
1970年に大阪で国際博覧会(万博)が開催されてから55年ぶりに同じ地域で開催されことが決定した為、当時を経験された方は感慨深く感じているかもしれません。筆者はこの万博を経験しておりませんが、1985年の筑波研究学園都市で開催された「国際科学技術博覧会」は中学時代に経験しており、当時の先端技術、国際社会における日本の役割、各企業の商品力に驚きを感じたことを記憶しています。2025年大阪万博は、これから具体的な実施内容、プログラムが公開されると思いますが、テーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」が経験できる素晴らしい内容になることを、今から期待したいですね。

これからの日本は、2025年大阪万博、そして今までの筆者のコラムで何度も取り上げてきた、来年から始まるゴールデン・スポーツイヤーズといった、世界から注目されるイベントが連続して開催されます。今まで以上に世界の中での日本の役割、実行力、適応力などが問われる機会が増えると思われます。
各国はそれぞれが抱える国内の問題が違う為、独自の政策のもと進んでいますが、人類が地球という環境で同じように生活を行う為に、統一された目標に向かうことはとても重要なことだと思います。その目標を具体的に表現してるものとして、SDGsがあります。皆さん、ご存知でしたでしょうか。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標のことを言います。ゴールデン・スポーツイヤーズに開催される国際的なイベント、2025年大阪万博も、このSDGsの目標に沿った運営を目指しています。

■SDGsに定められた17の目標

今回、筆者はこれからの日本を考えうえで重要な位置づけであるSDGsとゴールデン・スポーツイヤーズについて、現在の認知状況と興味・関心について、弊社が保有する会員にアンケートを行い、調査を実施してみました。その結果の一部を以下でご紹介したいと思います。

■対象者   :弊社会員1,603人
■属性    :全国の10代~60代以上、男女
■調査方法  :インターネットアンケート

●設問:あなたは2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」について知っていますか。(ひとつだけ)

上記のSDGsの認知状況を確認すると、全体における「よく知っている」と「少し知っている」の合算値は29.7%でした。男性は女性よりも高く約4割の結果ですが、全体では3割程が現状の認知のようです。
年代別を確認すると、男性20代以下、男性30代では、「よく知っている」の値が10%を超えており、「よく知っている」と「少し知っている」の合算値も上位1位、2位となっています。女性の中でも20代以下は認知が高い状況です。逆に企業や団体など組織で中心になって活動する割合が高い男性40代では認知が低いことが目立ちます。
最近では、企業や自治体が組織全体でSDGsに取り組んでいる状況を日本経済新聞などの紙面で毎日のように見掛けるになりました。また街中でも上着にテーマの17色をデザインしたSDGsバッジをつけたビジネスパーソンを見掛けることが増えています。今後の認知向上については、より多くの企業や団体が取り組みを開始すること、また地域・自治体の公共の場や学校教育といった場でSDGsに関する話題を取り上げていくことが大切であると感じています。

次に国際的なイベントとして既に開催まで300日を切った2019年ラグビーワールドカップ、そしてそれ以降続く「ゴールデン・スポーツイヤーズ」と称される3年間に開催される国際的なイベントに対して、一般的な生活者はどれくらい興味・関心を持っているのか、調査結果を確認したいと思います。

●設問:あなたは「ゴールデン・スポーツイヤーズ」で開催されるイベントの中で興味・関心を持っているイベントはどれですか。(いくつでも)

男性、女性ともに2020年東京オリンピックへの興味・関心が高く、特に女性では9割近い状況です。2020年東京パラリンピックは、まだ4割程の興味・関心の高さですが、こちらも女性の方が高い状況です。
来年開催の2019年ラグビーワールドカップは、その競技人口、ラグビーファンの大半が男性ということもあり、男性が4割程、女性が2割程と男女で2倍の差が生じています。しかし、全体の興味・関心がまだ3割程しかないことが、たいへん気になります。
2021年関西ワールドマスターズゲームズは、現時点では直前の大きなイベントに若干隠れてしまっている印象を受けます。同じ関西の地で開催される2025年大阪万博にバトンを繋ぐ国家的な取り組みとして、今後、関西地域を中心にこの2つのイベントに向けたインフラ整備、社会課題への施策が本格化すると思います。それに相まって興味・関心も向上していくことを期待したいと思います。

今回、これからの日本を考えるうえで重要な位置づけとなっているSDGsとゴールデン・スポーツイヤーズについて、現在の認知状況と興味・関心について、アンケート結果を確認いたしました。
2030年のあるべき姿を目指すSDGsの理念の浸透と開発目標である17テーマに対する具体的な活動を、これからの10数年の間に開催されるオリンピックや万博といった国際的なイベントを通じて実行してくことが、世界に対する日本の存在として重要なのかもしれません。
今後もSDGs、ゴールデン・スポーツイヤーズ、大阪万博に関連した視点で調査を実施し、これからの日本について考えてみたいと思います。

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