- コラム
- 2019.09.27
需要高まる時短・簡便食品
『食事について』の調査結果より
いよいよ10月から消費税が8%から10%に!今回の増税では食品などの税率を8%に据え置く『軽減税率の適用』と『キャッシュレス決済でのポイント還元』が新たに実施されます。
どうせならお得にやるぞ!と思い、私も色々調べてはみたのですが・・途中で面倒になり断念。細かいことは分からないけど、とにかくなるべくキャッシュレスにしよう!ということだけ決めました(笑)
そこで今回は、前回に続き“食生活”をテーマに消費増税の影響などについて、不満会員2,000名に調査した結果をお届けしたいと思います!
単身世帯は外食控え、中食シフトへ
増税後の外食利用について聞くと、半数の人が「外食を控えると思う」と回答しました。世帯別で比較すると、“同居家族がいる”よりも“一人暮らし”の方がその意向が強いことが分かります。一人暮らしの方が外食している人が多いからですかね。
自宅の食事については、軽減税率適用もあるからでしょうか、半数の人が「影響はないと思う」と回答しています。世帯別で見ると「惣菜・弁当」などの中食や「出前・デリバリー」など、自炊以外については全て“一人暮らし”の利用意向の方が高くなっています。増税の影響により、外食を控え中食やデリバリーを増やすのは単身世帯となりそうですね。
楽して、お得に、贅沢気分を味わいたい!
外食を我慢して自宅で食事する際の要望(食べたい・買いたい)について聞いてみると、とにかく手間を掛けずに食事したい!「楽・時短menu」が1位となりました。2位の「ぷち贅沢menu」では、お肉、お刺身、お寿司を食べたいという声が多く挙げられました。
また、「晩酌menu」では発泡酒ではなく味の良いビールを飲みたい!居酒屋メニューが欲しいなどの声がありました。今回も2014年増税時と同じく家飲み需要の高まりを感じますね。
これを機に手の込んだ料理を作ってみたいという、私には思いつかない素晴らしいご意見もありました。
【外食を我慢!自宅で食べる理想の食事は?(一部抜粋)】
- 『楽・時短 menu』:外食は楽したくていくことが多いので、パスタなど時短で楽なメニューが増えそう。(30代女性/既婚/会社員)
- 『楽・時短menu』:洗い物がでないように、そのままでも食べられる見た目の良い惣菜トレーが使われているお惣菜、野菜がたくさんとれそれひとつでバランスの良い食事ができるお弁当(30代女性/未婚/会社員)
- 『ぷち贅沢menu』:外食より安いが普段の食事よりも、いいお肉や豪華な食材での料理。材料を揃えて、焼くだけ、煮るだけで、味つけをしなくて良いもの(焼肉・ステーキや鍋料理等)。普段と同じメニューで、その分アイスクリームやお菓子・ジュース・スイーツなどのデザート系を豪華にしたい。(40代女性/既婚/パート・アルバイト)
- 『晩酌menu』:外食してる気分になるようなお洒落な内容、盛り付けの料理でお酒も一緒に楽しめるメニューやセットプランが欲しい。外食を我慢してるぶん、家で食べるので価格も抑えたい。(30代女性/既婚/会社員)
- 『お店の味・外食気分menu』:お店と同じ味を簡単に自宅で再現出来る、使い捨ての器まで付いたレトルトメニュー(30代女性/既婚/パート・アルバイト)
- 『お店の味・外食気分menu』:イタリアンのコース、ピザ、パスタ、スープ、デザートまで冷凍で、容器そのまま食器代わりになるもの。(50代女性/既婚/専業主婦)
時短・簡便の強い味方!進化する冷凍食品
調理の時短・簡便ニーズや個食・孤食ニーズなどの高まりで、近年冷凍食品市場は右肩上がりとなっています。今回の増税でも、内食、中食、家飲みの需要拡大をにらんだ新商品が多く発売されました。最近では袋がお皿になる商品など、種類もさることながらパッケージもどんどん便利に進化しています。
※「個食」については前回のコラムをご覧ください!
冷凍食品の利用頻度を聞いてみると、「ほとんど/まったく使わない」は約1割に留まり、7割弱の人が「週1回以上利用」と回答しました。
普段ストックしている冷凍食品を見ると、お弁当に活躍するおかず類、下処理が大変な野菜類の活用度がやはり高いようです。最近の冷凍食品の麺類も本当に美味しくて作る気がしませんよね。
求められる高い質と特別感
冷凍食品の不満や悩みの意見対象部(「○○が▲▲」の○部分)のワードクラウドを見ると、「量」、「値段」、「冷凍庫」、「添加物・国産」、「濃いもの」などの不満が見られました。冷凍食品の安全性や信頼、冷凍庫という限られたスペースでのストックは大きな課題のようです。
※意見対象部については、弊社が保有する自然言語解析技術「意見タグ AI」の記事をご確認ください!
続いて、買いたい・欲しいと思う冷凍食品を聞くと、「和菓子・スイーツ」が最も多く挙げられました!
「弁当・定食・ワンプレート」では一食完結でも肉、魚、野菜などバランスの取れた食事が、「お店の味・本格的な味」ではコラボや再現性の高い商品が求められていました。
便利かつ安全を前提に、これまでにない特別感のある冷凍食品が求められていることを感じます。
【買いたい・欲しい「冷凍食品」は?(一部抜粋)】
- 冷凍食品はやっつけ飯みたいな印象があるので、テンションが上がるような高級感があるといい。(40代女性/既婚/専業主婦)
- 冷凍食品でも栄養バランスに特化された冷凍食品が販売されると嬉しいし、冷凍食品に対する印象も変わる。今はどうしても身体に悪いものだという認識が強い。(20代女性/未婚/会社員)
- 地方在住なので、なかなか行けない有名店の味を同じように味わえる冷凍食品。(30代女性/未婚/パート・アルバイト)
- 数時間自然解凍したら食べられるpastaなど。ソースも容器の上についついて、パキッと割れて手が汚れたりハサミ要らずで、アウトドアでも食べられそうなものがあれば嬉しい。(20代女性/既婚/パート・アルバイト)
- セット弁当で冷凍庫から出して持って行くだけで、食べる頃に自然解凍でレンチン要らずがあったら学校にも持っていける。寝坊したとき弁当作りが出来ないときに頼れる。(50代女性/既婚/パート・アルバイト)
- そのまますぐ食べれる用に、容器などを、お洒落に可愛くして欲しい。(50代女性/既婚/専業主婦)
- 冷凍食品の段階では コンパクトで 少し水分を足して加熱することで量も増え メイン料理になるような冷凍食品(50代女性/既婚/会社員)
簡便でありながら、充実した食生活を
2回に渡り“食生活”をテーマにお届けしてきましたが、時短・簡便ニーズの流れの中でも安全で健康的な食生活は、生活者にとってとても重要なテーマであると改めて感じます。
便利な食品が増える一方で、食事の質を落すことなく安心して利用出来る食品が充実していくといいですね。
調査概要
不満買取センター会員 2,000ss
(男性444ss 女性1,556ss / 一人暮らし 244名 同居家族がいる 1,756名)
調査手法:不満買取センター(web)内でのアンケート
調査期間: 2019年9月