- コラム
- 2019.11.15
不満買取隊長の活動報告11月号
今年のハロウィンは不満も地味だったか!?
会員の皆様、こんにちは。
いつも不満買取センターをご利用いただきありがとうございます。
私は貴方の不満買取隊の隊長です。
2019年10月の活動報告です。
会員の皆様からの投稿件数は、287,839件でした。
たくさんの投稿、ありがとうございます。毎日、内容を読むことを楽しみにしています。
10月に投稿された不満投稿の特徴として、以下のカテゴリーに関する投稿増が見られました。
- 「電子マネー」→消費税10%施行に伴い、キャッシュレス支払いでポイント還元を受けようとした人々の不満
- 「天気・気候」→各地で記録的豪雨をもたらした台風19号を取り巻く不満
- 「文化」→日本でもすっかり秋の風物詩として定着したハロウィンなどの不満
一方、「空港・飛行機」「レジャー施設」「電気・ガス・水道」カテゴリー関連の投稿は減少しました。
天候不良によって外出自体が減少したこと、各地で停電や断水の報道が相次いだことでライフラインに対するありがたみを実感したことが影響しているかもしれませんね。
今回も、各カテゴリーに投稿された内容をInsight Techが保有する自然言語解析技術である意見タグAIを活用し、“意見対象部”のみをワードクラウド化したものから、不満が発生する現場の状況を考察していきます。
※ ワードクラウド化すると、同じワードが複数存在する場合、その件数に応じてより大きな文字で表示される
10月は「ハロウィン」を取り巻く不満について、前年(2018年)と今年(2019年)の投稿内容※を比較してみました。
※「ハロウィン直前の土曜日~月曜日」の3日間、「ハロウィン当日~翌々日」の3日間の計6日間に投稿された不満件数を集計
※ 抽出キーワードは「ハロウィン/ハロウイン/Halloween」「仮装」「コスプレ」を設定
投稿件数は前年から今年にかけてほぼ半減しました。たしかにメディアでも前年のような報道の過熱は感じられませんでした。
しかし、今年は「地味ハロウィン」という言葉がSNS等でトレンドワードとなるなど、派手な仮装を施して街なかを徘徊するだけでなく、各々の趣味嗜好に合せた個性的な楽しみ方が広がっていたようですね。
2018年のハロウィンは”変態仮装行列”への規制や取締の強化を望む不満!
2018年の「ハロウィン」に関する投稿のワードクラウドでは、「痴漢」「迷惑行為」「犯罪」という言葉が目に入ります。
また渋谷センター街での騒動の象徴として繰り返し報道された「軽トラック」横転事件についても不満が集中しています。
2018年の「ハロウィン」に関する投稿例
- 渋谷センター街の理事長が言う通り、今後メディアも「変態仮装行列」という呼び方で扱えばいいと思う。そしたら参加者も減って、そのうち自然消滅する。(女性/30代/三重県)
- 渋谷のハロウィン騒動で逮捕者が13人というのは少なすぎるような気がする。 もっと警備は厳しくして、もっと逮捕者を出してもよかったんじゃないでしょうか。(女性/30代/埼玉県)
- 痴漢する側は絶対ダメだけど、される側の人にも問題あると思う。露出の多い仮装をするなら、痴漢されても文句を言うな!と思う。(女性/40代/京都府)
- 盗撮、痴漢、ポイ捨てなど、とても迷惑。ニュースで見ていても不快。コスプレして練り歩きたいのは分かるけれど、もっと品良く出来ないものか。(女性/40代/兵庫県)
- 軽トラ横転させといて喜んでるとか普通の心理で考えたらありえない。周りのやつらも同調してないで捕まえるとか即通報とか当たり前のことをしてほしい。(男性/20代/山口県)
2019年のハロウィンは”渋谷区1億円対策”の税金無駄遣い不満!
2019年の「ハロウィン」に関する投稿のワードクラウドでは、「渋谷」「1億円」「税金」という言葉が目に入ります。
これは渋谷区が制定した条例(「路上飲酒禁止」や「コンビニ等の酒類販売自粛」)や警備などのトラブル対策にかかった費用が1億円に上るということが関係しており、
対策によってトラブル自体への不満は減ったものの、「税金の無駄遣いだ!」「他の有益なことに使え!」という不満が増えており、不満の矛先が変化していることが伺えます。
2019年の「ハロウィン」に関する投稿例
- 渋谷ハロウィンのバカ者たちのために1億円も使うんだったら、ハロウィンなんか止めて、1億円を首里城再建に寄付できればよかったのに。(男性/50代/愛知県)
- 昨年のような事件が起きないように早々と機動隊配備されたが渋谷よりも千葉の被災地のボランティアに行って欲しいものだ。(男性/30代/東京都)
- 渋谷もうハロウィン禁止すれば?メインストリート通るのに仮装してたり仮装グッズ持ってたら絶対通さないとかにすれば?1億円も対策費用使うのもったいないよ。(女性/40代/千葉県)
- 渋谷ハロウィン対策に1億円投入。オリンピックなどで税金取られたり東京都民大変。ハロウィンごときにこんな対策しないといけないなんて愚かすぎる。(女性/40代/大阪府)
- 1億円規模の予算組んでたけど、皆がキチンとハロウィンを楽しめばこの予算は他の事に使えたはず。お祭りだからって何をしても良いと言うわけじゃないんだよ。(女性/50代/大阪府)
2018年に集中した「騒動をちゃんと取り締まって!」という要望が、2019年になると「取り締まりにお金をかけるな!」という不満に変化していく…。
やっぱり人間ってワガママな生き物ですね(苦笑)
それでも会員の皆様からは「ハロウィンを日本人らしく楽しむ方法」から「騒動やトラブルの予防策や対策」、さらには「直近の災害を慮った思いやり」など
貴重なご意見やアイデアは日々蓄積されております。時系列変化を追跡することで将来起こるかもしれない不満の種を摘んでいきたいと思います。
今回は、「ハロウィン」に関連する投稿データから不満内容の時系列変化を確認する事例をお伝えしました。
会員の皆様の投稿データは、一般企業だけではなく、行政や自治体にも有効活用していく予定です。
どのようなカテゴリーの、どのような不満でも結構です。ぜひ引き続き多くの投稿をお願いします。