• コラム
  • 2020.04.28

より身近になった“マスク”に対する不満とは?


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新型コロナウイルスの影響で、「マスク」をつけることがより身近になったと思います。
これまで花粉症・インフルエンザ対策といったシーズンアイテムでしたが、今後は年間を通して利用されていく可能性が高いと考えられます。新型コロナウイルスの影響により身に着けることの頻度が高くなったことで、新たに生活者が感じている「マスク」に対する不満を紹介します。
なお、使用データは「不満買取センター」に集まるオーガニックな不満を対象としています。但し、政治関係に関するものは除き、主に実際の購買シーンや利用シーンに関連した内容を利用しています。

 1.「マスク」に関する不満は全体的にどう変化したのか?

「マスク」に対する不満は前年と比べて、どの程度増えているのでしょうか?「不満買取センター」に投稿された「マスク」に関する不満は、19年と比べておよそ10倍増えています。アベノマスクなどの政治行政に関する不満は除いていますが、それでも非常に多くの不満を感じていることがわかります。

それでは、「マスク」に関する不満について、どのような内容の不満が述べられているのでしょうか?各年の不満の頻出ワードランキング(意見対象部)を確認してみました。19年は「肌」や「顔」が最も多く、花粉症に関するワードが上位に入っていました。20年では「どこ」や「店頭」など売り切れに関するワードが上位に入っています。特徴的なところとして、「私」「自分」「人」「子供」などのヒトに関連するワードが上位に入っています。実際に不満の内容をみていくと、「マスクをつけていない人が~」や「子供のためにマスクを買おうとしたけど~」などが散見され、マスクの使い勝手の不満ではなく、他人や家族を気にした不満が多くランクインしています。

「マスク」に関する不満のワードランキング(意見対象部)

 2.「マスク」に関する未充足な不満は?  

それでは、「マスク」がより身近になったことで、生活者にとってどのような不満がうまれているのでしょうか? 実際にマスクを利用したうえで感じられた不満について、少数意見ですが新しそうな意見をピックアップしました。

 マスクの保管や管理方法と関連した「マスク」の不満

マスクを使う頻度が増えるとともに、衛生観点でその管理方法の重要性が高まっています。マスクをどこに置いていくべきか、その管理方法に戸惑われています。外出中や帰宅直後などで、どのような場所に使ったマスクを保管していくのがよいのかなどは解決すべきテーマと思われます。

 洗濯と関連した「マスク」の不満

今まで使っていなかった布マスクが普及したことで、洗い方に戸惑う不満です。使い捨てマスクが主流だっただけに、家庭用洗剤で洗っても、除菌されているのか不安な気持ちが付きまといます。マスクや予防製品への専用洗剤があるとより安心かもしれませんね。
また、布マスクの干し場所についても、一人暮らしの場合にはどこに干せばいいのかわからないのが現状なのかもしれません。自宅の住居環境を考慮して、干すためのアイテムなども望まれていそうですね。

 美容と関連した「マスク」の不満

ファンデーションがマスクの内側についてしまうと恥ずかしいから、マスクの色をファンデーションと同じ色にして欲しいという不満です。マスクの色は多様化しつつありますが、こういったお化粧に対する配慮を行っていくことも必要かもしれません。

 暮らし・喫煙と関連した「マスク」の不満

マスクをしていても、喫煙者の煙草の臭いが分かってしまうのでマスク自体でブロックしてほしいという不満です。喫煙する方にとっても、煙草の臭いがマスク内でこもってしまうのは着けていて不快になりそうですね。

 電子機器・スマートフォンと関連した「マスク」の不満

最新の携帯機器だと顔認証で手軽に操作ができたのが、マスクを着用することで顔が認識できなくなったという不満です。手をかざさなくても良いのがメリットでしたが、マスク着用した状態でも認識できる仕組みが必要になりそうです。

 スポーツと関連した「マスク」の不満

マスクを着用せずランニングしている人への不安からくる不満です。ジムに行けず、公園などをランニングする人が見られますね。走っていると息がこもってしまうので着用を諦める人も多いため、息苦しくならないマスクがあると、ウイルス対策だけでなく花粉の時期にも需要がありそうです。

 3.高まる「マスク」への様々なニーズ

今後は衛生意識の高まりの中で「マスク」に求められることは変化していきそうですね。たとえば、今後の衛生意識の高まりを象徴するような不満として以下のようなものがありました

買物に行くにしても、さまざまな消毒や除菌などの衛生グッズをたくさん装備していき、玄関にも除菌スプレーをおいておく周到さなどが、今後のスタンダードになっていくのかもしれません。

「マスク」を切り口にした不満に対して、「確かに」と思い当たることはあったでしょうか?
(個人的には、花粉時期にマスクをした状態で顔認証ができる技術が進むと嬉しいな、と思います。)
新型コロナウイルスが蔓延している今の時期だけではなく、収束後も「マスク」の効果・機能の向上に期待したいと感じる内容が多くありました。
今はネガティブな印象が多いマスクですが、今後はより快適な機能を備えた、様々なタイプのマスクが登場するかもしれませんね!

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